公益セクターの会計基準をめぐる情報


第4回 誤りのない会計処理のために


1.「ヒューマンライズ」におけるデータチェックの方法

(3)入力終了時点でのチェック方法
入力時点で発見されないインプットミス

前号で述べたように「ヒューマンライズ」ではインプット時点でのインプットミスを防ぐために様々な工夫をしています。


金額の入力ミスを防ぐために借方貸方の金額をそれぞれ入力するようにしてあること。
勘定科目コードの入力ミスを防ぐために摘要を勘定科目ごとに登録し、それを呼び出すことによって確認できるようにしてあること。
勘定科目の組合せを論理的にチェックすることによって、誤った計算書類の作成を防ぐのと同時に勘定科目コードの入力ミスを防止すること。


これらの工夫によって入力時点のミスはほとんどが発見されます。


しかし、次の間違いは発見できない場合があります。


現預金の口座間違い:
小口現金、現金は、管理されている単位ごとに勘定科目コードが設定されているはずです。また銀行預金では銀行ごと、預金種類ごと(普通、当座、通知)、口座ごとに勘定科目コードが設定されているはずです。伝票入力時点ではこれらの勘定項目コードの範囲内で入力ミスしても、上記のチェックでは発見できず、画面上に表示された勘定科目名で確認するほかありません。
伝票全体の入力もれ、二重入力:
これらのミスは入力時のキーボードのタッチミスとは質的に異なったミスであり、上記のチェックでは発見できないものです。

これらのイ、ロのミスを発見するためにヒューマンライズでは入力終了時点での次のようなチェックを用意しています。




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