公益セクターの会計基準をめぐる情報


第4回 誤りのない会計処理のために


2.誤りやすい会計処理について

(1)入力時のメッセージの意味と対処方法(ストック式)


(4)相殺又は修正の取引ですか。(警告メッセージ)

画面7

画面7

画面8

画面8

車輌に付属するクーラーについて最初は備品として仕訳していたものを車輌に振替たい場合です。このような科目の組合せは、修正仕訳として発生するものであり通常の仕訳とは異なるため、仕訳登録の前に一度確認してもらうようメッセージを出力しています。


(5)収支計算書または正味財産増減計算書を通さなくてよいですか。(警告メッセージ)

画面9

画面9

このような仕訳は、(4)で述べたように、通常は収支計算書科目により修正を行なうべきです。しかし、前期以前に取得し、すでに貸借対照表に計上されているものについて今期修正する場合、収支計算書科目を使用すると、今期の収支計算書をゆがめてしまうおそれがあります。従ってメッセージを出力し、確認の上、登録するようにしているわけです。


建物の完成時に建設仮勘定を建物勘定に振り替える場合、当期支出したものは(4)で、前期以前に支出したものは(5)で入力すればより適切な計算書類の表示となります。又この場合


画面10

画面10

画面11

画面11

という仕訳を行なうと正味財産増減計算書に、当期の修正仕訳を計上することが出来ます。




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