コラム


第1回 行政改革と公益法人


2.路傍の草花

(1) 市場原理について

(省略)


市場原理に全てをまかせる方が良い、という議論があります。人為的な政策には限界があり、資源の最適配分を行うには、市場の動向に任せた方が良いという主張です。


市場の中で認められるため、人々は必死で努力し、より良いものをより安く提供しようとする。それに成功した企業は成長し、出来ない企業は淘汰されていく。その事が結果的に最も効果的な社会を実現するという考え方です。


しかし、市場原理には恐ろしい側面があります。弱肉強食、強いものが弱いものを食い殺してしまう、又は支配するという側面です。しかも、それが誠意という言葉のもとにすら行われることの怖さです。弱肉強食の内容については、後でもう一度触れます。


(省略)



目次